お子さん4人を全て東大に入れたお母さんの有名な逸話が、子供には絵本を1万冊読んだというものです。私自身も常々日本語が大切と考えており、その第一歩が絵本だろうなと感じています。
3歳までに1万冊を読もうと、その方は平均で一日15冊を読み続けていた、それを第4子まで続けていたという相当な気合の入れようです。わが家はそこまでの熱意と時間を投下できないのですが、長男に対しては夕食後に1冊、寝る前に3冊というのがここ2年くらいの定番です。一日4冊ならば年間で約1,400~1,500冊。どれだけの効果があるかは全く分かりませんが、できる限りで頑張っているのではないかと妻とも認め合っています。ただ、時々私の気分が乗らずに物凄く読み方が雑になることがあり、そんなのは含めない方がいいのではないか、などと日々反省です。
当然何度も繰り返し読む絵本ばかりで、3歳の長男は内容を大体覚えているんだろうなと思っていたところ、先日長女に絵本を読んでやっていました。しかも完璧に。
そもそもは、長女が泣いている時に私も妻も手が離せない状況だったので、長男に向かって「妹に絵本でも読んでやって」と半ば無茶ぶりをしたことがきっかけです。テレビで動画を見ていた長男がすっと立ち上がり、本棚の方に行って読み慣れた1冊を手に。床に寝転んで泣いている妹の横に座り、「いいかい、絵本を読むよ」と優しく語りかけながら、1ページずつ読み進めて行きました。「しろくまちゃんのほっとけーき」という一文ずつが短い簡単な薄い絵本で、最初はページをめくって見せてあげるのかなと思っていましたが、全ての文章を完璧に覚えて読み聞かせていました。
何度も読んでいる本とはいえほぼ正確に暗記していたことに加え、妹に絵本を読んであげるという行為を何のためらいもなく行っていたことに夫婦とも感動しました。毎晩自分たちが時間と体力を捧げて行っていた行為が実を結んだような、報われたような気持でした。
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