仕事も家庭もどちらも大事だけれど、どちらかを選べと言われたら迷わず「家庭」と答えることを決めているので、その信念に従い、育休を取得すべく動き始めました。
先ず妻の妊娠が分かった直後に直属の上司にその旨を伝えました。「以前から二人目が欲しいと言っていたと思いますが、恐らく妊娠しました。つきましては具体的に育休取得の方向で業務スケジュールを組みたい」と。正直、これを言えるかは環境によるところが大きいと思います。上司との関係、職場の雰囲気や理解、前例があるか、などかと思います。ただし結局は勇気の問題に帰着するのかなと思います。
「育休なんか取って、戻ってきたらポジションがないかもしれないぞ」
6年くらい前、私の先輩が3か月間の育休を取得しようと申請した際、旧態依然とした考えを持つ上司にこのように言われたと聞きました。先輩がどのように回答したかは知りませんが、結果的にその先輩は育休を取得しました。復職した後は主要ポストに抜擢され、傍から見る限りは特に育休取得の影響はなかったように見えました。
6年前、まだ男性社員の育休というのはケースが少なく、職場内の理解も進んでいない中、そのように申し入れた先輩は勇気があり、ご自身とご家族の人生に正直であるなと思います。またそのような方がいたからこそ、後に続く人たちが勇気をもって育休を取りたいと発言することができ、次第の職場にもそのような雰囲気ができてきたのだと思います。その先輩の行動には本当に感謝しています。
一方、私の職場においても男性の育休が浸透してきたといっても、数週間から長くて3か月というのが相場のようで、そんな中7か月の育休、長男の時も合わせると合計で約1年も休職するという社員はほぼいないようです。私は自分自身と家族のためにこの決断をしたのですが、副作用として、私の言動を見た後輩たちが育休を取るハードルを少しでも下げられたらいいなと思っています。
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