きっとこの苦労はいつか誰かの役に立つ

周囲からすると大変な努力や苦労をしているように見えるのに、本人にとっては全くそんな気持ちはなく、むしろ楽しんでやっているということ、きっと誰にでもあると思います。私の場合は身体を動かすことがそれに当たります。かつて毎週末に何十キロ走っていてもそれを苦労などとは全く思っていませんでしたが、子供が生まれた後に生活スタイルが大きく変わり、今の自分から見ると当時はよくそんなに走っていたな、走る情熱を持っていたなと他人事のように感じます。



育児については、きっと趣味のような感覚で本当に心から子育てを楽しんでいる人というのは、いるにはいるけれど本当に少数で、大半の人は喜びと苦しさを両方感じているはずだと思います。ポイントは喜びと苦しさのバランスで、どれだけ喜びを感じられるかが大事なのではないでしょうか。単純に喜びが苦しさよりも大きければ、子育てには前向きな気持ちで取組め、逆ならば後ろ向きな気持ちになりますよね。



私はどう思っているのか正直に内省すると、喜びと苦しさの比率は1対9くらいかなと。「子供が成長していて嬉しい」「毎日子供と遊べて楽しい」という前向きな気持ち、ゼロではないですがあまり感じることはなく、それよりも「日々の生活を回さなければならない」といった責任感の方が遙かに大きいです。この文章を書いていて暗澹としてきましたが、偽りなき気持ちです。だから両親からは「がちがちに考えるな、思い詰めるな」などと言われるのだなと。



これは性分なので、楽観的な方向に舵を切ることは容易ではないと思いますが、それでも子育ての光の部分を意識的に見つめていかなければと思います。そうでなければ、あと20年くらい「誰かのための人生」を生きるような、束縛されているような感覚で過ごすことになりかねません。子供たちはそんな親の姿を見たいのかな。



苦しいと思ってしまうことは仕方ない。折角だから今感じている気持ちを真正面から受け止めて経験とし、同じような気持ちを抱いている人の道標となればいいな。

harryのプロフィール

4歳男児と0歳女児の父親。都内在住の会社員で、長男で4か月、長女で8か月の育休を取得。趣味は外出・散策と甘味。自然環境の保全に関心あり。日々「育児は修行」と感じている。「育児が楽しい」と実感できる日は来るのか。

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