4か月間の育休を通して

第一子がコロナ蔓延開始の直後に生まれ、ただでさえ手探りの子育てはよりハードモードになりました。そんな中、4か月の育休を取れたことで妻の心身への負担を大きく下げられたかなと思っています。一方、長男の育休期間中は私にとってはなかなか辛い状況でした。

・寝るのが下手で、直ぐに泣き叫ぶ長男の性格
・コロナによる外出規制
・変化に乏しい生活サイクル
主にこれらの事情により、育休開始2か月が過ぎたあたりで私自身のメンタルが大きく落ち込んでしまいました。

ちょっとした物音で直ぐに目覚めて泣き出し、なかなか泣き止まない長男。長男を何とか宥めようと苦心する妻の疲弊した様子。狭い部屋、殺伐とした家中。息が詰まりそうで、外に出て気持ちを切り替えようにも、そもそもコロナによる外出規制で行ける場所も少なく、また妻に長男を押し付けているという負い目を強く感じて、日中に家の周りを歩いてもあまり気晴らしにならない。唯一解放されるのは、夜に2時間かけて妻が長男を寝かしつけ、家の中が静かになった後、ひっそり家を抜け出して深夜の街を当てもなく散歩、というか徘徊している時くらいでした。

そもそも育休期間中は変化に乏しい毎日で、それ自体もなかなかしんどかったなと思います。何か変化が欲しいと思い、多少気温が下がった午後に妻子と共に家の周りを少しだけ散歩することもありました。夏の夕暮れ時が独特の物悲しさを煽り、今日もあっという間に一日が過ぎた、これからまた夜のルーティーンが始まり、そして一日が終わる。今日も何も生み出さなかった、また今日と同じ明日が来るのかという諦めに近い感情がありました。

育休期間明け、他にも育休を取った何人かの男性の同僚と話した時、育休は総じて楽しかったという声が多かったです。育児自体は大変だけれど、妻子と一緒に居られてよかった、人生を見つめ直す好機になったというものです。それ自体は全くその通りだと思いますが、私はなぜそこまで堂々と「楽しかった」と言えないのかなと考えた時、結局は自分や妻の性格や考え方、子供の特性によるのかなという結論に至りました。

そんな経験があるにもかかわらず、今回再び育休を取ります。寧ろ今回が本番です。

harryのプロフィール

4歳男児と0歳女児の父親。都内在住の会社員で、長男で4か月、長女で8か月の育休を取得。趣味は外出・散策と甘味。自然環境の保全に関心あり。日々「育児は修行」と感じている。「育児が楽しい」と実感できる日は来るのか。

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