庇護対象

「あなたにとって息子さんはどんな存在ですか？」と訊かれる機会がありました。
私は子供を育てること自体が親の責任であり、恐らく「生かす必要がある存在」というのが偽らざる気持ちかと思います。
ただ、時々イラッとすることも多く、イラッとするというのは「期待を裏切られたときに起こす感情」と理解しているので、何かを期待しているのだろうなと考えます。
何を期待しているのか。
妻とも話しているうちに、私は長男を「子供だと見做していない」ということに気づきました。子供だから仕方ないよね、という理屈が自分には通用しない。これくらいできて当然でしょ、という基準が妥当ではないほどに高い、ということです。
彼はまだ子供なんだ、庇護対象なんだ、ということを肝に銘じなければないらいと強く胸に刻み込みます。