妻が発熱したある日、暴風雨の中、長女を連れて保育園に長男をお迎えに行くことになりました。最近長男のワガママが度を越している印象で、どうなるのか全く読めない状況でのイレギュラーなお迎え対応。保育園を出るまでは良かったものの、家に帰ろうと先に私が2歩踏み出した途端、長男から「先に行って欲しくなかった!!」と一発目のクレーム。大人の対応をすべく、「先に進んで欲しくなかったんだね」と返事をして2歩戻ります。
30秒後、長男が何も言わずに進み出すも、様子を見ようと私が動かないでいると、「何でついて来ないの!!」と二発目の絶叫クレーム。勝手だなと思いつつも「はいはい」といなして追いかけます。この時点で先行き不安。
更に10歩ほど進んだところで長男が「ベビーカーを押したい」と申し入れてきます。この雨風が強い中、早く帰りたいのに…と思いつつもこみ上げる焦りと怒りを抑えます。長男に無言でベビーカーのハンドルを渡しますが、自分の中でマグマは上昇。
そしていざ私が歩きだすと、歩きだすのがワンテンポ遅れた長男が「何で行くんだよ、待って欲しかったーー!!」と絶叫。ここで私が噴火しました。昇ってきたマグマを沈下させる間がなく、頭を冷静にする余裕もなくなった私は、手に持っていた長男の傘を地面に叩きつけました。こうなっては後に引けないという気持ち、毒喰らわば皿までという感覚も相まって、そのまま複数回傘を地面に叩きつけ、柄が粉々に砕け散りました。
長男としては突然の事態に困惑するも、少なくともお気に入りの傘を破壊された事実についてはショックだったようで、それまでの泣き喚きからギアが二段くらい上げての大絶叫。
私は少しだけ怒りを収めましたが、長男は会話できる状況ではないし、その気持ちも湧かないほど嫌気が指していたので、すぐ近くにあるベンチに腰を下ろし、ただひたすら長男の喚きに耐える、というより聞き流すことになりました。
15分くらいは経過したと思いますが、長男の泣き喚く体力が落ちてきたので、右手でベビーカーを押し、左手でおんぶした長男の尻を支え、小首に傘を掲げて、土砂降りの中、自宅まで10分の道のりを歩き通しました。
熱に浮かされる妻も状況を見て長男のケアに回り、普段よりも1時間くらい生活リズムが狂った長女もいつもと違う泣き方をし、家の中で竜巻が猛威をふるったようなことになりました。
大人気ない反応をし長男の傘を壊したこと、そして長男に怖い思いをさせたことは流石に大人として大反省すべき点であり、その点は長男に謝りました。結局傘は同じものを買いたいという長男の要望により、直ぐに週末に買いに行きました。同じものはありませんでしたが、新しい明るい色の傘を買ったことで長男は納得し、一応の決着をみました。
これは極端な噴火事例ではありますが、毎日似たような事件が勃発する日々です。
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